非公式RTに関する私見

というのを[twitter:@cheebow]さんがRTしていたので、私が
と返してみたら、そこからちょっとした議論になったので、私の意見をまとめてみたり。
上の発言で問題になりそうな(というよりも、実際に議論になった)点は2つぐらいに分けられるかと思います。

  1. 「原文を削ってRTすること」は、まずいことなのか。具体的には、
    1. 原文を削ることによって原発言者の意図が曲解される恐れはないか
    2. 原文を削ってのRTに著作権上の問題はないか
  2. 原文を削ってのRTを回避する方法はないのか(≒本当に「仕方ない」のか?)

1-1.原文を削ることによって原発言者の意図が曲解される恐れはないか?

可能性という意味では、文意が変わることを全否定することは不可能ですが、私の経験上では削ってRTしたことによって文意が誤解される、というのはほとんど見たことがないです(文意が分からなくなる、というのはあります)。あってもその後見て最初の解釈がおかしいことに気づきましたし。なので、悪意をもってRT元の文意を変えようとしない限りは元発言が間違った意味で伝わることはほとんどないんじゃないかな、と思っています。

1-2.原文を削ってのRTに著作権上の問題はないか

自分は法律の専門家ではないことをあらかじめ断っておきます。その上で少し調べてみましたが、今回の件は著作権法上は引用に当たります。で、同一性保持権というのは

著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。(著作権法20条1項)

というもので、送り仮名の変更程度の編集も侵害認定された例があるそうです。(2項に例外規定がありますが引用は含まれません)
これだけ見ると全文引用しなければいけないようにも見えるのですが、そもそも引用というのは著作物の一部分を引くものである事から考えると必ずしも削ってはいけない、というわけではなく。
では引用部分の選択と同一性保持権の侵害の折り合いはどうやってつけるのか?
それは20条2項4号の

前三号に掲げるもののほか、著作物の性質並びにその利用の目的及び態様に照らしやむを得ないと認められる改変

に該当するかどうか、となると思います。結局「引用として適切な削り方かどうか?」という問題になるようですね。

2.原文を削ってのRTを回避する方法はないのか?

これは「仕方ない」といった私のミスで、「ツイートURLをつけてつぶやく」「2ツイート以上に分ける」などの解決策はありますね。ただし、URLについては

という問題点もあります。

で、結局

こゆこと?

おまけ

いままで編集してRTがグレーだよって書いてきたわけですが、それでも私は編集RTをやると思うのです。理性的に意見を積み重ねる場合には相手の主張とか表現にも気を遣いますが、感想言ったり「拡散」「同意」とかでわーわーやり合ってるような場合はある意味直感的・反射的にツイートするわけで、そうなると馴れた方法を必然的に使うことになると思うんですよね。かつて「@は飛ばす人、飛ばされる人双方をフォローしてないと出ない」「@の元発言をたどるのが難しい(in reply toをクリックすると元発言が出ると知るまで2ヶ月はかかってたはず)」という仕様だったときがあって、それだと元発言見ていないと何の話題か分からなくなると言うことで返信に非公式RT使ってた人も多いと思うのですがその流れで非公式RT使い続けてる人もいるのではないかと。あとはtwitter始めた人はその頃のTLで使い方学ぶんでしょうから、そこで返信目的での非公式RT多く見た人は「あー、そういうものなんだな」と思って自分も使うでしょうし。そんなこんなで染みついた習慣をもし直していくとするなら、相当な時間はかかると思います。