こむちゃ・チャート考

とりあえず、どっかの巨大な力が動いてうんぬんとか言う話はないと思っています。そこは信用しないと。・・・たぶん(ぉ

今回書いたことは。

第一に今回の件であまりこむちゃを責めたり非難しないでと言うこと。今でこそ大分落ち着いていますが、日曜日の頃などはあまりにもチャートに対する非難が殺到していて明日あたりこむちゃっ太君がスケキヨよろしく沼に沈んでてもおかしくないような(というのは言い過ぎだと思いますが、そのくらい激しいコメントが飛び交っていた)状態だったので。
第二に、今のチャートをいろいろと見てみて不満がどこから出てきているのかと、その解消法として何があり得るかを自分なりに考えてみたものです。

現状について


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1日後の日記でも似たようなのを上げてますが、点数とその点数の曲の全体に占める割合のグラフ・本家こむちゃバージョンです。説明が難しいのですが、縦に見て線より上がそのポイント以上の曲、下がそのポイント未満の曲、と捉えて頂けるといいかなと。今年の分はまだ途中経過(2007/11/3現在)です。
見ると分かるのが、年を追うに従って1000点前後の部分が下がっていっていること。今年の分についてはまだ新曲が入ってくるのでもう少し上がる可能性が大なのですが、06年の青いグラフは以前の3本と比べて明らかに900Pあたりで下がっているし、1000Pを超える部分は04年まではほとんどなかったのが05年以降現実的になってきたような。さらに具体的な所で行くと年間トップ10の合計ポイントと合計週数。ポイントの方は9210→9810→10400→10950→11160と年500Pくらいのペースで増えていってますし、週数の方も129→127→133→141→142と言ったところ。
と、上位寡占が進んでいるのは認めざるを得ない所のようですが、J氏の指摘通り新曲数自体は変わってないとすると、上位がポイント+週数持ってった分のしわ寄せは「活躍出来ない曲の増加」という形で現れてきてるようです。事実1週で圏外落ちした曲が去年13曲、今年既に14曲(03年8曲、05年8曲。04年が最高記録で15曲。ネギまの分?)という数に上ってます。確かに、上位に食い込んでくる曲が少ない・・・と言うか、予想外に弱い曲が多いなと言うのは感じる所ではあります。たぶん、この「上位の入れ替わりが少ない」点がチャートに不満を抱く人を生んでいる理由なのかなと。

上位が入れ替わらないチャートは本当につまらないのか?

一概にそうともいえないと思ってます。一般にマラソンにしろF1にしろ、順位が変わらなくてつまらないというのは後続が大きく引き離されていて順位の入れ替わりがもはや無理な状態になっているからつまらないのであって、例えば2位が1位をぴったりマークしたまま抜きそうで抜けない状態で最後まで行くんだったらそれはそれで面白いのかなと思います。こむちゃでも同じで、1位2位争いが僅差ならそこはそこでおもしろみがあるのではないかと思います。ただこむちゃは順位だけ発表してそれぞれがどんな位置にいるのかは知らされない*1ですから、各曲がどの位置にいるのかは各自で想像するしかありません。今回のMASSIVEに関しても、絶頂期はそれこそ他を圧倒するリクエストを集めていたと思いますが、今になっても「抜かれようがない」と思ってる人はあまりいないだろうし、そう思うのは早計かと思います。
長々と書いてしまいましたが、要はその週その週で違った楽しみ方を見つけていけばいいわけで、結果川であっても「出来レース」とか思うのは自分で自分の首を絞めてるというか、自分で自分の楽しみをそいでるというか、そんな気がします。(まあ、自分の好きな曲が入らなくて凹むのはよくあることですが・・・^^;;)

何故すでに上位にいる曲にさらにリクエストするのか

ここからは私の完全な推測です。おかしいと思ったらどんどん指摘して頂いて構いません。
こむちゃにリクエストしてるリスナーはたくさんいると思いますが、ある曲にリクエストする理由として

  • その曲が好きだから。
  • その歌手(タイアップ・etc...)が好きだから/ファンだから。
  • 今上にいる曲を下ろすために対抗曲に入れる(いわゆる「アンチ票」)
  • よく分からないけど聞いてみたい曲があったので何となく

等々、上げればきりがないですが、とりあえず「その曲がいい曲であることをアピールする・認めてもらう」と言った目的を考えます(ある程度曲自体・アーティスト等も含めて幅広く取ったつもり)。
この場合目的自体はランキングに入る・1位を取ると言った所で達成されるわけですが、こむちゃはランキング番組なのであらゆる所に順位がつきます。つまり年間/歴代ランキングと言った場で他の時期に登場した曲と比べられるわけです。
で、「この曲が一番だ!」と思っている人たちは、たぶんその歴代1位を目指すのではないかと思うのです。だから年を追うごとに(=記録が更新されるごとに)長期でリクエストされる曲が増え(今のシステムではポイントを取るには長期にわたってランクインさせ続けるしか手がないので)、ある種の(固定ファンなどの)バックボーンがある特定アーティストが強くなるのかな、と。
単に曲の良し悪しだけでリクエストを決めてるのなら新曲が出た段階でいずれは飽きが来ますし、もし全く移る新曲がないというのであればそれは特定のアーティストしか聞かない人か(こういうリスナーが増えている可能性は否定しません)、情報源不足のどちらかかと。
こむちゃを終了させて別のチャート番組を作る理由があるとすればおそらくここです。その時は、以前の曲と比べられないように集計方法自体がらっと変えてしまわないとそういう視点では無意味かと思います。(例えば、全票数の累計で年間ランキングを付ける、等)。

知名度のある曲がかかりやすい」という仮説

今のこむちゃのルールでは、一応複数の曲にリクエストが可能なことになっています。だとすると、曲がある程度の水準以上であれば、その曲を知っているリスナーが多い(=知名度が高い)ほど票を集めやすくなるのではないか、と言うことです。
そこで、OP、リコメ、ゲストでかかった曲(アルバムc/wと発売日的にまだランクインの難しい曲は除く)をリストアップして、チャートインしたかどうかをまとめたのがこの表です。

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少なくともOPに関してはかなりの優位性があると言えると思います。内訳を見てもかなりランクインが微妙なアーティストまで入ってますから。ただゲストに関しては入るべくして入った曲だけが入っているような印象も受けます。OP自体がリクエストを反映してある程度票の集まってる曲しかかけていないのか*2、ゲスト部分を聞いている人が少なめなのか、それともこの説自体間違ってるのかは分かりませんが。

もしどうしても新曲の多いチャートにするのなら

リクエストは1人1曲制にした方がいいと思います。特に誰のファンでもなく「アニソン*3一般が好き」という人の場合は1人1曲にすることでどんどんリクエストが新曲に移っていって古い曲が残りづらくなりますし、特定のアーティスト等を目当てにしてる人は元々その(目当ての)曲にしか入れてないという人の方が多いと思いますし。あと枠を増やすのは同意。ただあまり新曲だらけのチャートになってしまうと、たくさんの曲を流すという意味では良くてもチャート自体は下位の入れ替わりだけでますます上位が固まってしまうとか、初1初2が常態化して週数で勝負出来なくなるとかあまりいいことはないような気もしますが。

*1:それが予想を難しくしているポイントでもあるのですが

*2:例えば、スパカンでチャートの前にかける曲では票数はともかくリクエストした人の名前が読み上げられてます。

*3:このアニソンというのも少し語弊がありますが